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TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記
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誰とクルーズに行くかで船を決めよう

2022.06.29
クルーズエッセイ

同行者によって船を変える理由

みなさんはいつもどなたとクルーズに行かれますか? ご夫婦でしょうか。それとも仲の良いお友達同士?私はクルーズの9割を1人でクルーズに行っています。仕事ですから、仕方ない(というよりも行かせてもらえるだけありがたい)のですが、年に1,2回はプライベートで誰かとクルーズに行きます。

夫と行く時は、取材ではなかなか乗れない船(客室が少なかったり、これから人気が出そうだけれど、まだあまり知られていないエリアを行く客船)を私がこっそり選びます。アクア・ペディションズのクルーズは、夫がたまたま何かの雑誌で”船体だけ“を見て(客室のほぼ全体がガラス張りで、外から見ると全体が鏡のような船体)、「この船に乗りたいから、次の休暇の手配よろしく」と言われました。

調べてみると、なんとアマゾン川クルーズ、さらにベルーの陸の孤島であるイキトス空港集合。一体、どこの飛行機でそこまで行けるのか、調べて飛行機などを予約するのにえらく手間がかかったことがあります。

アクア・エクスペディションズの「アリア・アマゾン」は16室乗客定員32名。アマゾンやメコンの風景をガラス張りの船内から眺められる(外からは鏡のように見える)写真:アクア・ペディションズ提供

夫婦やカップルであれば、日頃から行きたい場所を話していたり、興味が似ていたりするので、乗る客船や行き先も決めやすいかもしれません。旦那さんが退職後すぐに、ご夫婦でいきなり100日近くを共に過ごす「世界一周クルーズ」に参加することもあります。

しかし、それまで一緒に過ごす時間が少なかったので、意見が合わなかったり、慣れなかったりで、大げんかし、一方が船を下りたり、客室を別にしたなどの逸話も聞きました。不安があるご夫婦は、長いクルーズの前に短めのクルーズで「耐えられるか」を互いに確認したほうがいいかもしれません。

両親とのクルーズは船を変えながら

両親が健在の時は、私は主に母をクルーズに誘っていました。最初は、祖母が亡くなって元気がない母に、姉妹4人でお金を出し合って、コスタクルーズの地中海に連れて行きました。仕事や子育てで忙しい姉たちの代わりに、エスコート役はもちろん私。実家の長崎から東京、そこからフライ&クルーズでイタリアのジェノバ乗船でしたが、まだ70代前半の母は元気で、初めての海外旅行、さらに4カ国ほどをめぐることができて嬉しそうでした。

次に誘ったのは長崎で建造された「サファイア・プリンセス」でした。「ダイヤモンド・プリンセス」とほぼ同時に建造していましたが、不運にも建造中に火災が起き、長崎県民は建造中の2隻を我が子のように見守っていたので、かなりショックを受けていました。

そんな「サファイア・プリンセス」が立派に運航を始め、オセアニアクルーズを始めたので、「堂々と海をめぐっているサファイア・プリンセスに乗りに行かない?」と聞くと、一つ返事で同行することになりました。

母を誘って、地元で造られた「サファイア・プリンセス」でミルフォード・サウンドを航行できたのは今となってはよい思い出 撮影:藤原暢子

ただ、母も年齢を重ねてくると、やはり海外までのフライトや移動がきつくなってきます。途中でフライ&クルーズは諦めて、日本船の国内クルーズに切り替えました。長崎下船ができるクルーズなどにも行きましたが、寄港地ツアーなどで歩きすぎると、日本船のサイズでも客室に戻る足が辛くなってきました。

両親が80代になって、やっと父が仕事を引退したので、博多発の短いクルーズにやっと3人で乗りました。上海や釜山に寄港するクルーズだったので、寄港地では全部日本語が話せるタクシーのガイドさんを手配しましたが、両親とも若干疲れ気味。ただ、船内では車椅子を借りられるので、船内で長く歩く時は母と父を交代で車椅子に乗せて移動しました。日程も短く、ちょっと賑やかなクルーズでしたが、バーでカクテルを飲んだり、ディナー時におしゃれした両親のポートレート写真を撮ってもらったり、少しなりとも非日常を味わってもらえたと思っています。

年齢に合わせてクルーズエリアや船のサイズを変えられたり、船内で車椅子が使えたりするのはクルーズの大きな利点です。年配の方を誘うなら、船のサイズや寄港地での楽な観光方法を旅行会社さんに相談してみるのがおすすめです。

GWや夏のクルーズは初クルーズの人を誘ってワイワイと

数年前からゴールデンウィークやお盆前後に、旅行会社が外国船をチャーターするようになりました。「クルーズ? 興味はあるけれど、定年してからかな。一生に一回は行きたいけれど」という方が周囲に意外に多くいらっしゃいます。

そういう方を勢いよく誘うなら、外国船のチャータークルーズがベストです。クルーズ代金もGWやお盆中のホテル代などと比べるとそう差はなく、クルーズも短め。国内の港から出港するので気楽ですし、食事代も込みで、船内や寄港地で海外旅行気分も味わってもらえます。

私もあるGWに、友人、近所の知り合いの方、職場の関係者など、いろんな方を誘ってみたら、10人近くが「行ってみたい」と言うことになり、同室の人が見つからなくても、年齢が近い方を紹介したりして、老若男女が集まりました。バラバラに申し込んだので、常に全員が一緒にいるのは無理でしたが、数人のクルーズ経験者が楽しみ方のコツを教えたり(カジノの遊び方を若者に教えるオジ様も!)、みんなで船上の施設を遊び尽くしました。寄港地が国内の時はそれぞれ自由に、海外だと皆で大きめのタクシーをチャーターして観光をしたりしました。

いろんな知り合いに声をかけ、初クルーズも含め、10人ほどでGWのチャータークルーズへ 撮影:藤原暢子

毎日のディナーは違う席になったりしましたが、クルーズの最初と最後は、スペシャリティー・レストランを予約して、皆で食を共にしました。1週間ほどのクルーズでしたが、“皆で乗れば緊張しない”“1人でも経験者がいれば心強い”と好評でした。1人で参加した若い女性が60代のご夫婦になついて、クルーズ後も交流を深めたり、同室になった人同士が仲よくなったりと、知らない同士で参加した10人にさまざまな良い関係ができた上に、それぞれに多彩なクルーズの部分を楽しんでもらうことができました。

気の置けない友人や兄弟・姉妹と

行きたいエリアや予算が合えば、一番気楽なのは友人同士や兄弟・姉妹かもしれません。シングルベッド仕様にしてもらえば、お互い好きな時間に起きたり、一緒に楽しんだりもできます。そういう私はまだ3人の姉の誰もクルーズに誘えていませんが、仕事や子育てがひと段落したら、誘いたいなと思っています。友人ともなかなか休暇が合いませんが、仕事で同性のカメラマンさんと一緒に同室でクルーズしたことは何度かあります。お互い旅慣れていれば気を遣うポイントがわかっているし、初めて一緒に仕事をしたカメラマンさんと、大西洋横断をしましたが、英国を出て、ニューヨークに着く頃には、彼女のニューヨークのアパートに後泊で泊めてもらい、10年以上経った今も大親友となっています。

家族は年齢層で船や客室を選ぶ

私には子供がいませんが、小さな子供がいる元同僚は休暇によくクルーズを利用します。船会社によっては子供のクルーズ代が無料だったり、かなりお得な上、子供向けのプログラムが充実しているので、家族でのクルーズが楽しめる上、キッズプログラムに参加した子供たちは他の子供と一緒に遊んだり、ご飯を食べている間、夫婦はゆっくりとディナーやお酒を楽しめるのも魅力ですね。

海外では、親の80歳などの記念の誕生日やクリスマスなどのイベントを客船で祝う人たちも多くいます。とくにアメリカ人などは、離れた州に住んでいる親や兄弟姉妹が誰かの家に集合するクリスマスやイースターなどがありますが、誰かの家に集合すると、迎える準備など誰かに負担がいきます。客船なら、上げ膳据え膳ですし、全員がいろんな寄港地や施設を楽しむ家族旅行が叶います。クリスマスなら船上はクリスマスの飾りや演出もあって、クリスマスムードも盛り上がります(我が家じゃないので、片付けもしなくていいですね)。

クリスマスやお正月クルーズは船内もデコレーションやショー、イベント、食事もすべて盛り上がる雰囲気なのでお任せで楽しめる 撮影:藤原暢子

日本船のクリスマスクルーズは短いものが多く、カップルやご夫婦に合うかもしれませんが、お正月クルーズはちょっと長めで、大晦日のカウントダウンから、餅つき、お節料理、お正月らしいイベントが楽しめるので、ご両親などを誘って、家族みんなで参加するのもいいですね。

1人乗船の醍醐味はたくさん!

さんざん取材で1人乗船をしてきた私ですが、正直にいうと毎回最初は緊張します。でも見渡すと、日本船も外国船も1人参加の方が意外といるのです。特に最近は1人用客室の数も増えています。2名用客室でも、クルーズによっては「1名使用が120%!」など、特別な金額設定で乗れる場合もあります。

日本船も外国船も1人用の客室が増えてきて、「お一人さまクルーズ」もしやすくなってきた 撮影:藤原暢子

「食事も寄港地ツアーも1人のほうが気楽」という方もいれば、クルーズ中に話が合う人ができて、一緒に食事したり、寄港地をめぐったりする場合もあります。客船の方も「1人で乗船している方の会」などを開いて、友達作りを後押ししてくれるので、そんな機会を利用するのもありですね。

私の場合はなるべく多くの方に乗船した客船の感想を聞きたいので、船上ではなるべく挨拶をにこやかにして、人とお話しできる機会を増やします。もちろん、カップルなどでプライバシーを守りたい方に無理に話しかけたりはしません。

大きな客船でもなぜか色々なところでお会いする、行動が似ている人がいたり、夫婦間で話すことがもうあまりなくなっている方(失礼!)に「どこからいらっしゃったのですか」などと話しかけると、その後いろんな話ができるようになります。

もしくは心地よい船上のカフェやライブラリーなどに座っていると、同じように1人参加されている方が「横に座っていい?」と聞かれて、想像もしないその方の人生をお話したりしてくださいます。クルーズは飛行機や列車の旅と違って、同じ船に乗った見知らぬ方と知り合いになる確率がとても高く、それが船旅の魅力だと私は思っています。

実際、カリブ海クルーズでベルギーのご婦人と出会って、お互い連絡先を交換し、その後20年間、彼女とその旦那様のおうちを毎年訪ねています。地中海クルーズでご一緒した日本人のご夫妻ももう20年近く連絡を取り続けていて、ご自宅にお邪魔したり、我が家に遊びにきていただいたりと、よいお付き合いが続いています。

夫など誰かとクルーズするより、1人でクルーズした時のほうが、知らない方とお話しする機会が多いので、最初の緊張を乗り越えれば、1人クルーズもなかなか良いと思っています。
1人から大人数まで、誰とどんな船でクルーズするかで、過ごし方や楽しみ方が変わってくるのも、また船旅の魅力の一つではないでしょうか。

執筆者 | 藤原 暢子
長崎生まれで、父は元船医、姪は客船元乗組員という海のDNAを持つ一家。1998年に英国の客船で横浜から英国まで世界半周をし、改めて船旅の魅力に開眼。フリーの編集者からクルーズ取材、撮影、執筆の仕事を徐々に増やす。2004〜2010年、2017〜2019年と約10年間、(株)海事プレス社の客船情報誌『CRUISE』の編集長を務めつつ、さまざまな媒体で国内外のクルーズを紹介(現在は同誌プロデューサー、クルーズ・ジャーナリスト)。25年間で約120隻の客船で80カ国をめぐる。仕事以外の休暇もついクルーズへ。宝物は今まで船上や寄港地で出会った人々。
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