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TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記
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【第2回】船はゆれない?船酔いは?

2021.07.06
多くの人が気になる10大Q&A

初めての皆さんが乗船する前に必ず心配することのひとつに船酔いの問題があります。客船は海の上に浮かびながら進むのですから、どうしても揺れはでてしまいます。揺れないなんてありえません。でも心配しないでください。それでも安心できる理由があるんです。

船にはどうしても多少の揺れがあります!でもご安心を!

船酔いは個人差があります

まったく揺れを感じない人もいれば、停泊している状態の船に乗っただけで気持ちが悪いくなる人もいます。あの船のエンジン音“ドッドッドッ”という音と振動だけで身体が反応してしまうんですね。今まで停泊中の船内説明会で何度かそういう方を見かけました。

ここからが重要です。私はそういった方にも「だまされたと思って一度参加してみてください」とクルーズへの乗船をおすすめします。そうしてツアーに参加された方も、終了時には「ぜひまた参加したい!」とみなさんがおっしゃいます。

船酔いはやはり心理的な影響が一番あり、出港してしばらくは気分がすぐれないと感じられても、1~2日過ぎて船内で楽しい時間を過ごしていくと自然に忘れていきます。もちろん必ずではありませんが、そういった方も寄港地について下船するとケロリとして楽しく観光を楽しまれます。

船から陸地に降りたとたんフラフラと何か揺れているような感覚を感じる時がありますが、これは陸酔い(オカヨイ)と私たちは言っています。こうなればしめたもの、帰船するころには船酔いは吹き飛んでいます。また航海が再開しても船酔いの感じ方はどんどん減って行き、いつの間にかクルーズが楽しくなっていきますよ。

クルーズは基本的に天候の安定した良いシーズンに設定されています

例えば、アラスカは5月~9月、地中海は4月~10月、バルト海は5月~9月、オセアニアは11月~3月といった具合です。(ちなみにカリブ海は一年中設定されていますが、日本の旅行社では夏場のハリケーンシーズンを避けて11月~3月にツアーを企画しているようです。)

もちろんいくらシーズンが良くても低気圧の影響で天候が荒れることもありますが、でも安心してください。現在の客船は揺れを抑えるフィン・スタビライザーという装置がついています。

普段は船体の中央部に収納されていますが、ある程度揺れてくると船体左右の横から羽根というか魚の背びれのようなものが出てきて、コンピューター制御によってかなり揺れが抑えられます。なんとこれは日本人の発明ですよ。私の経験から言うと本当にこれはすごい発明ですね。

30年以上昔の話ですが、1月の太平洋上で台風1号が発生、その影響で船が大きく揺れてほとんどの方が起きていられない状態の時がありました。さすがに私も部屋のトイレで嘔吐しながらそれでも添乗員らしく?ふるまった記憶があります。まだフィン・スタビライザーがついていなかったんですね。今では、こんなことはめっきり無くなりました。

 海上での揺れには大きく分けて2種類の揺れがあります

ローリング(横揺れ)とピッチング(縦揺れ)と呼ばれていますが、実際にはこれらが複雑に交差して揺れを感じます。ローリングはフィン・スタビライザーの効果でかなり抑えられますが、ピッチングを押さえる装置はありません。

でもご安心を!ピッチングは波の大きさによって左右されます。波の波長は一般的に150~200mと言われています。現代のクルーズ船はほとんどが200m以上の長さがあり、波の波長の上に乗っかりますから理論上はピッチングはそれほど起きないはずです。それでも、実際には複雑な波の動きで多少のピッチングが起きることはあります。

この2種類の揺れを少しでも抑える奥の手があります。それは客室の位置です。基本的に上の階に行けば行くほど揺れは感じやすくなります。また、船の前後が揺れやすく、真ん中ほど揺れにくいということになります。つまり、一番揺れにくいお部屋というのは下の階の中央ということです。

昔は眺望を考えてスイートなど料金の高いお部屋は最上階の船の前後というケースが多かったのですが、最近の客船を見るとスイートでも真ん中の階の中央部分という船が増えてきています。

リピーターの方にはあえて下の階(内側のお部屋が多いのですが)の中央をお予約する方もいらっしゃいます。安く快適に過ごして乗船回数を増やすということでしょうか。

お部屋にもいろいろ種類があります

最近はバルコニー付のお部屋でお部屋から海と空が楽しむことが一般的になりつつあります。その場合の注意をひとつ、船酔いを心配される方はあまり近い波を見つめないようない注意しましょう。特に船と波の境目をじっと見つめていると飛び込みたくなる、なんて怖いうわさがあるぐらいです。

冗談はさておき、やはり近い海上を眺めていると酔いやすいのは事実ですね。心配な方はできるだけ地平線に近い海と空を見るようにしましょう。船上から見る海と空の美しさはすでにお話ししたとおりです。

船酔いなんて吹きとばせ!

船酔いは心理的な要因があります。ということはその不安を吹き飛ばせる良い方法は、大きな声では言えませんが、実はアルコールなんですね。お酒で酔ってしまえばこっちのものです。(あくまで私の経験でした。)つまり船酔いを感じる前にリラックスすることが一番の薬ですね。

リラックスする方法としては千差万別、人によって違います。 酔い止めの薬やバンドが市販されています。これも効果があると聞いていますが、私にはあまり効かなかったようです。船酔い薬は必ず出港前に飲んでくださいね。

でもなんといってもできるだけ気にしないで乗船することが一番です。船内には酔い止め薬が販売されていますし、仮に船酔いにかかっても安心してください。船内には医務室があって医師と看護師が必ず常駐しています。いつでも診てもらえると思えば安心できますよ。

乗船してからは船内のイベントやアクティビティを思う存分に楽しむことです。最初のうちはできるだけ身体を動かすイベントがいいですね。通常船が出港する時には出港パーティというものが開催され、普通はプールサイドで行われることが多いのです。イベントスタッフといっしょにダンスをしながら盛り上がります。はずかしがらずに参加しましょう。

また、港を見ながらの出港風景はいつ見ても心がウキウキします。港の風景はもちろんですが、これからどんなクルーズが自分を楽しませてくれるのか、寄港地ではどんな世界遺産が待っているのか、今夜の夕食はなんだろう、どんなショーが楽しめるのかなあ、など考えるだけでもウキウキしてきますね。

要は船酔いにかかったらどうしようではなく、どんな楽しいことが起こるんだろうという前向きな気持ちを持つことが一番の良薬です。

恥ずかしいのですが、私は運転免許を取ったことがないということもあり過去の遺物と言われることもあります。今でも家族の車やバスの車内で車酔いをすることがあります。でも、船内ではまず船酔いを感じることはありません。

長年の経験で慣れたということもありますが、たとえ仕事であっても何よりクルーズは楽しいという気持ちがあるからだと自負しています。皆さんも一度クルーズの楽しさにハマってしまえば、船酔いなんて飛んでけ~、ですよ!

執筆者 | 小林進
クルーズ
マスター
1973年物流系の大手旅行社に入社、海外パッケージの販売促進を担当。5年後に団体営業の部署に移動、企業研修視察や国際交流基金・歌舞伎の海外公演など日本の伝統文化団体の海外交流ツアーなどを主に営業を行う。1985年からは、「友情の船」と題した小中学生のグアム・サイパンへのクルーズ研修企画をフジテレビおよびその系列の数局と10数年に渡り実施。またシニアの洋上研修なども実施しながら外国客船を利用した一般海外クルーズの企画販売にも取り組む。2001年にクルーズ専門旅行社に移り本格的に海外クルーズの企画販売を15年以上専任担当、2016年からクルーズバケーションで現在に至る。以前より若い世代のクルーズ体験や研修に注目し、大学や専門学校の研修クルーズに力を注いでいる。海外添乗・出張は200回以上、クルーズ添乗は国内外で約150回以上、世界中の客船やリバークルーズ船に乗船し訪れた寄港地は200都市以上におよぶ。(2008年日本外航客船協会クルーズマスター認定/認定番号0026)
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