クルーズは寝ている間に次の港に到着するので、とても体に優しい旅行のかたちだといえるでしょう。
寄港地に到着したら、いざ観光へ。
上陸には2つの方法があります。ギャングウエイという階段を降りていくのが一般的。
しかし時には岸壁に着岸せず、沖に停泊することもありますね。この時はテンダーボートや地元のボートに乗り岸壁へ向かうわけです。
後者の場合を2回に分けてご説明しましょう。
どんな時にテンダーボートを使うのか

テンダーボートを利用して上陸の時は停泊または投錨とスケジュールに記載されます。どんな場合に停泊となるのでしょうか。以下の3つが理由です。
- 港が小さかったり、十分な水深がない時
- 同日入港の客船が多く、岸壁が空いていない時
- その他(天候や安全上の都合など)
第一の例としては瀬戸内海の小豆島や伊勢志摩の鳥羽港が挙げられます。
港のサイズや水深が重要なポイントになるのです。
第二の例はナポリ港(イタリア)やモンテカルロ(モナコ)が有名。
夏休みになるとナポリには大型船や小型船など6隻も「入港」します。
しかし客船ターミナルに直結する岸壁には数隻しか着岸できないため、他の客船は沖に停泊となりテンダーボートで上陸することに。
毎年5月末に開催されるF1グランプリ時のモンテカルロ港も同様です。
第三の理由として滅多にないことですが保安上の問題などで着岸できないこともあります。
テンダーボート利用時の利点と留意点

徒歩で上陸する場合に比べてどんな違いが具体的にあるでしょうか。2つに分けて列記しました。
<利点>
・新しい経験ができる
特にクルーズが初めてなら客船らしい経験になるはずです。
船社主催ツアーに参加でも自由行動でも同様にテンダーボートを利用します。
寄港地の一つぐらい、停泊港があると変化に富んだ船旅になると思います。
・洋上に浮かぶ本船の良い写真が撮れる
テンダーボート上から撮影すると全景が入るので写真マニアでなくても嬉しいですね。写真が撮りやすい席を確保しましょう。
・船客やクルーと交流する時間がある
テンダーボートに乗る前に待ち時間があります。
この時におしゃべりを楽しむのはどうでしょうか?
隣の人が同じ故郷だったりクルーが顔を覚えてくれていたり、サプライズに遭遇することがあるかもしれません。
<留意点>
・階段や段差があるため乗りにくい
テンダーボート乗り場はデッキ下方なので車椅子や杖の方はアクセスに制限があります。客船により特別な配慮もあるようですが。
・待ち時間がある
通常はツアー参加者が先に上陸し、自由行動の方はその後となります。
根気よくボートに乗る順番を待たなければなりません。悪天候時はさらに時間がかかりますし、帰船時に岸壁で並ぶ事もあります。
・悪天候時はまれに停泊できない場合も
強風や雨などで海が荒れるとテンダーボート操船は極めて困難になります。
揺れているボートに乗るのは危険なのでこんな場合は乗客の安全を優先して寄港を断念し抜港になります。
テンダーボート乗船を楽しもう

クルーズのスケジュールに停泊の文字を見たら喜びましょう。
初めての方でもストレスを最小限に抑えられるように役に立つ情報を挙げてみました。
・ツアーに参加するか、自由行動か
どうしても行きたい観光地があったら、ツアーがお勧めです。
通常の着岸ならば時間が読めますが、テンダーボートの往復ですと時間がかかりますから。
市内をぶらりと歩くだけなら、自分たちだけで行動しても時間に余裕がありますね。
・混み合う時間を避ける
客船のサイズに関わらず、停泊日の船内は人々の流れがかなり変わって人々が忙しく動くものです。
たとえば以下はその一例です。
A朝食時のブッフェ
入港日はいつでもそうですがツアー参加者などは殆どブッフェを選びます。
レストランはサービスに時間がかかるからです。
料理を取るのに長い行列になることも。
対策として可能なら出発の遅いツアーを選びルームサービスやコンチネンタル朝食(冷菜)で済ませるという選択肢もあります。
自由行動ならレストランへ行っても良いでしょう。
B帰船後のランチ
半日ツアーの乗客が多数テンダーボートで帰って来きたら、レストランもブッフェも混み合います。
タイミング的には12~14時なので可能ならこの時間の前後にするか、別の食事処へ行きましょう。
屋外のグリルでバーガーやホットドック、カフェで軽食のサンドイッチまたはルームサービスという手もありますね。
C帰船時のテンダーボート乗船
ランチや最終乗船の前に戻る時は岸壁に長い行列ができているものです。
立ちっぱなしになることが多いですから、可能なら少し早めで空いている時間に戻るようにしましょう。