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TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記

地元DEクルーズ

2022.02.16
クルーズエッセイ

コロナ禍の影響で、クルーズというものに変化が起こっています。今まで航空機を利用してカリブ海やアラスカ、地中海へ行くクルーズが人気でしたね。いわゆるフライ&クルーズです。しかし安全と安心をより確保するため、空路を使わず陸路だけで乗船できるクルーズが注目され出しました。

2021年から就航再開している日本船のクルーズや日本発着の外国船によるクルーズが2022年からしばらく主流となるでしょうか。今回は地元(近くの港)からクルーズできる魅力を探ってみます。

クルーズ船の安全対策

分からないことだらけだった新型コロナウイルスですが、ここ数年で多くの事が判明してきました。感染対策が徹底し、ワクチン接種も世界的に進んでいます。クルーズ船の安全対策も同じで、日本船は乗客数を制限しながらショートクルーズを再開して好評を得ています。

乗り物+洋上のホテルであることから、乗船前の検査が実施されています。乗船後は毎日の検温からマスク着用、客室の換気など、船社はそれぞれ安全対策のプロトコルを決めました。これに従うことで安心なクルーズができるというわけです。

日本から乗船できるのは本当にラッキーではないでしょうか。自国のクルーズ船がない国もありますし、海に面しておらず港がない国もありますから。

日本船にするか、それとも外国船か。2022年は外国船の船社に、日本から発着できる許可が出たらいよいよクルーズが始動しますね。

日本船で小さな港もディスカバー・ジャパン

日本船の3隻は以下の通りです。

  • にっぽん丸(2万2472トン、乗客定員408人)
  • ぱしふぃっくびいなす(2万6518トン、乗客定員476人)
  • 飛鳥Ⅱ(5万142トン、乗客定員800人)

 

それぞれに特徴があり各船は多くのファンを獲得しています。日本船の利点は日本語が通じる、和食、展望風呂がある、などでしょうか。反対に日本人ばかりで「疲れる」という方もいっらしゃいますが。

小さい港へ寄港できるのも嬉しいことです。かつて「ぱしふぃっくびいなす」で小豆島へ行きました。ツアーの帰りに立ち寄った店で食べた名物おそうめんが美味しかったこと。麺の茹で加減と、出汁の濃さが絶妙で生涯最高の一椀でした。いつか再び行きたいと、考えています。

「にっぽん丸」では人気のあんぱんを食べ損なう事がしばしば。なぜなら朝寝坊なのでレストランやブッフェへ行くと、すでに売り切れなのです。あの焼きたての味には、みんな虜になってしまいます。

リベンジで楽しむのは写真のようなルームサービス。キャビンから景色を眺めながら軽食もいいものです。

にっぽん丸のルームサービス

飛鳥Ⅱは中型船らしい大きなレストランの体験が楽しめます。夜のコース料理は、外国船の洋食にも負けない本格的なお料理揃い。でも日本人向きの少なめで胃腸の負担にはなりません。ナパバレーのケンゾーワインも評判です。

飛鳥Ⅱの朝食

どの船に乗っても、横浜や神戸、大阪、福岡などから出航し、時期により大小さまざまな港を訪ねることでしょう。かつて「ディスカバー・ジャパン」という旅行キャンペーンがありました。客船だからこそ行ける場所があるものです。境港(鳥取県)や舞鶴(京都府)、大船渡(岩手県)など日本再発見も楽しいでしょう。

外国船から見る日本の景色

2022年は以下のような5隻の外国船が日本のお客様を迎える予定です。昨今は何事も流動的な状況ですから、概略だけお伝えしておきます。

ノルウェージャン・サン(7万8309トン、乗客定員1936人、ノルウェージャン・クルーズ・ライン)は改装された新しい船内が楽しめるはず。

ル・ソレアル(1万944トン、乗客定員264人、ポナン)はフランス客船らしいグルメと小型船ならではの寄港地が魅力的です。

シルバー・ミューズ(4万7000トン、乗客定員596人、シルバーシー・クルーズ)は、今回の日本寄港の外国船で最もラグジュアリーな客船です。全室スイートでバトラー付き。

コスタ・セレーナ(11万4147トン、乗客定員3000人、コスタ・クルーズ)はイタリア客船でファミリーが楽しめるテーマパーク風の大型客船です。福岡や金沢、新潟、北海道の発着もあるので地元から乗船しやすいでしょう。

MSCベリッシマ(17万1598トン、乗客定員4488人、MSCクルーズ)もイタリアの大型客船。横浜発着で、春のGWや夏休みには旅行社の貸し切りチャーターもあり日本人スタッフが多数乗船します。

外国船の日本発着クルーズは以下のような特徴があります。

  1. 日本にいながら外国の雰囲気を味わえる
  2. カジノなど日本船にはない施設を堪能できる
  3. 外国船から日本を客観的に見られる

特に最後の体験は面白く感じると思います。船上から眺める日本の景色だけではありません。クルーなどから質問を受けたりするのです。「日本では小さな子供でもマスクしていますね。」とか「礼儀正しいのはなぜ?」など聞かれれば、あらためて日本や日本人について考えることになりませんか。ある意味で、これも「ディスカバー・ジャパン」です。

仏領ポリネシア、モーレア島沖に投錨中の飛鳥Ⅱ

仏領ポリネシア、モーレア島沖に投錨中の飛鳥Ⅱ 撮影:中村庸夫氏 (郵船クルーズ提供)

仏領ポリネシア、モーレア島沖に投錨中の飛鳥Ⅱ

鉄道や航空機、ホテルの長期滞在ではなくて客船ならではの体験がクルーズ。自宅に近い地元から乗船できるチャンスが到来しています。ノー・フライクルーズをいちど体験してみませんか。

執筆者 | 吉田あやこ
クイーンエリザベス2世号と初代飛鳥元クルー、現職はクルーズアンバサダー。
クルーズバケーション社のコーディネーターを経て現職。英国在住30年。
クルーズガイド取材アシスタントなどを含め、世界の客船約100隻に35年の乗船経験あり。
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