前回はシャワー客室で快適にクルーズする一例をご紹介しました。シャワーを浴びながら運動もするという試みです。そのほか体を冷やさないよう、体を温める方法はないでしょうか。今回はクルーズ中の飲食物や、体を使う小さな工夫を考えてみます。
目次
船内で飲食するものを再考する

朝、昼、夜と3食すべてを調理してもらえるのがクルーズの魅力です。加えて選択肢が多いですから楽しみは倍増するもの。体を温めるという観点からすれば、どんなメニューを選んだらよいでしょうか。
たとえばの例を挙げてみました。
レモンの輪切りを浮かべた微温湯(水の代用)
レストランへ行くと、まずお水が出てきますね。代わりにお湯を頼めることをご存じですか。お茶用のポットでお湯を持ってきてくれることも。お酒を飲まない欧米人の中にはハーブティーなどを最初に頼む人もいるのです。
スープ類(野菜のクリームタイプなど)
スープ類はやはり体が温まりますのでお勧めです。トマト味で具沢山のミネストローネスープが出たら頼みましょう。コース料理では前菜、スープという順番ですが、これを前後させスープを先に頼んでも問題ないはずです。
煮込み料理(ビーフシチューなど)
主菜にスープたっぷりの煮込み料理が出ていたら是非お試しを。写真のような北欧風のミートボールの一皿やインドカレー、魚介類のブイヤベースなどはクルーズの人気メニューです。皿が運ばれてきて「お肉が多すぎるな」と思ったら「ミートボールを1個にして野菜とスープを増量で」などとアレンジできることも忘れずに。
クルーズ中は体を動かそう

クルーズでは「シェフのお土産!?」が出るので注意しないと体重が増えていくものです。運動したほうがいい、と分かっていても毎日忙しいですからデッキ歩きやジムへ行ったりする時間がない時も。
次回の乗船ではチョコッと体を使う「チョコ活」に挑戦してみませんか。エレベーターを使わないといった厳しいものではなく、誰でも毎日できそうなものがあります。結果として血流量が増えて温活になりますように。
座る時間を減らす
女性のみなさん、ドライヤーをかけたりお化粧をする時、座っていませんか。船が揺れていなければ
可能な限り、立った姿勢でチャレンジしましょう。
必要ならば手摺りに捉まって。歩くのも大事ですが、立つことは筋力を保ち骨密度を上げるのに有効とか。たとえ毎日5分でも効果があるといわれています。
壁やイスに寄りかからない
エレベーターの中で寄りかかっている人を頻繁に見かけます。すっと立っていれば背中の筋力を使うチャンス。食事の時も可能ならイスに寄りかからず姿勢を正せばかなり筋力を使うはず。ペットボトルを背中とイスの間に置けば、しぜんな背骨のアーチが作れるのでよい姿勢が保てます。
待ち時間にできること
船内ではレセプションなどで行列に並んだりすることもありますね。こんな時は人とお喋りしながら、チョコ活をします。目立たないのはグーパー体操。両手をギュッ、と思いっきり握って開くだけです。これを繰り返せば血流が上がるそう。捉まる手摺りが近くにあれば、かかとの上げ下げや片足立ちなども小さなエクササイズに。
客室を温活に利用する

快適なクルーズができるよう客室には立派な施設や便利なサービスが用意されていますね。これらを温活にも使ってみましょう。
手浴や足浴
浴室のシンクで手浴ができます。お湯をはって、両手を浸けるだけ。冷めてきたら、ケトルでお湯を沸かして追加すれば、かなり温まります。足の場合はタオルを熱湯で温め、両足に乗せればポカポカに。
起床時や就寝前などがベストタイムです。
ケトルで好みのドリンクを作る
ケトルは客室に用意されたコーヒーや紅茶などを飲むための設備ですが自分で持参したマイドリンクを作って楽しめます。朝の緑茶はスッキリしますし、寝る前のカモミール茶も良いものです。乗船すると私は客室係にレモンスライスを頼みます。冷蔵庫に入れておけば好きな時にレモン湯が飲めますので。
お勧めルームサービス
日中のメニューには必ずスープが載っています。コンソメやトマトスープがどこの客船でも定番です。軽食として頼むならば腹持ちのいいクリームタイプを一度飲んでみて下さい。サラダよりも体が温まり、
サンドイッチのように夕食の負担にもなりません。
メニューには載っていなくても、夜はホットミルクやココアも頼めるはず。まるで子供のようですが、シャワーだけでは十分温まらない場合はタンパク質の補給にもなるミルク入りでほっこりしましょう。