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TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記

船上の英語留学

2021.10.27
クルーズエッセイ

たかが英語、されど英語。話せたほうが良いけれど、分からなくてもクルーズは十分楽しめる、というのが英語に関する認識ではないでしょうか。

日本船にも外国人クルーが乗船していますし、外国船ならば朝から晩まで英語と接する可能性があります。今回はラクに練習できる方法を考えてみましょう。

クルーズでは英語の先生がいっぱい

クルーズバケーション社の日本人コーディネーターをしていた時、世界一周クルーズという3か月にもなる長い航海を何度も体験させて頂きました。英国船が多く、乗客はほとんどが英国人でクルーはインド人なども多い船でした。

世界一周をする日本人乗客は多い年で30人以上もいらっしゃいましたが、あとは区間乗船される方がほとんどです。多い時で約80人ぐらいだったでしょうか。

英語の問題や困ったことがあったら日本語デスクに来て頂きます。終日航海日は朝晩それぞれ1時間ぐらいオープンしていました。しかし船旅慣れしたお客様も多くこのデスクが雑談タイムになることも。

ある時こんな話になりました。

「社交ダンスのクラスに毎回参加すると、世界一周後には先生のように踊れるらしいわ。」「まあ、それは大げさじゃない。」「でも、上達するのは確かよね。」

「あら、じゃあ英会話はどう?毎日がんばったら下船時にはペラペラになれるかも。」「わぁ、私も話せるようになりたい!」「あやこさん、英語教室やってくださいな。」

確かに、クルーズは英語を学ぶには最強の環境かもしれません。外国船では海外暮らしと同じです。でもホテル住まいではなく、他の乗客やクルーらと毎日話すことができるのです。

私でよければ、と喜んで承諾しました。でも私はコーチするだけで先生はあくまで船上で会うすべての人。さあ、船上留学の始まりです。

写真のようにクイーンエリザベス号でも英語教室を行うほど、その後人気になりました。

毎日やりたい4つのトレーニング

週に1~2回、終日航海日に集まります。一回45分ぐらいで、もちろん希望者だけ。日本語の船内新聞に、場所と時間を掲載しました。

まずは私がロンドンで受けたBBC系放送同時通訳講座で学んだ勉強法のご紹介です。読む&聞くのインプットと、書く&話すのアウトプットを毎日かかさずに続けること。

日本にいたらムズカシイことですがクルーズ中なら簡単ですね。

英語の船内新聞に目を通す。船内放送があったら、分からないくてもしっかり聞く。短くてもキャビン係に何か英語のメモを書く。レストランのウエイターに何か特別なものを頼んでみる、などなど。

宿題も出しましたよ。たとえば、自分から他の乗客に毎日話しかける、とか。その結果を次回みなにシェアするわけです。

「私たちが英語を学ぼうとしているのを応援してくれました。」「エレベーターでグッドモーニングと言ったら無視されたのはなぜ?」「タイミングが難しく、なかなか話しかけられません。」

しかし、みなさん各自のスピードで進歩が見えてきて英語教室は盛り上がっていきました。

特にメニューの注文は毎日の事なので必須です。

「サーモン、プリーズ」(サーモンでお願いします)「ハーフ・ポーション、プリーズ」(半分の量で)

「ダブル・ブロッコリー、ノー・ソース、プリーズ」(ブロッコリー倍量で、ソースは不要です)

というように、簡単な〇〇プリーズをうまく利用します。

話すコツは3つ。ハッキリ、少し大きめの声で、笑顔を添えること。

自信がないと小さな声になりがちですが、日本語式の発音でもよくエクスキューズミー、と明るく声をかけます。そしてニコッっと微笑むとなぜか自分も西欧人になった気分になりませんか。そう、ちょっと演技も必要かもしれません。

西欧人的なジェスチャーも覚えましょう。親指を立てるグッド!のサインは日本でも一般的になっていますね。やれやれとか、仕方ないねという仕草は両手の平を上に向けて肩をすぼませます。

言葉の足りない部分をボディランゲージで補うわけですね。うれしい時やお礼の代わりにウインクする人も。

クルーズ中に見聞するさまざまな表現を覚えていくのも、陸上の英語教室では学べない経験になります。そんな発見や新しい言葉をノートに記録していくと確実に上達するでしょう。

英語力はコロナ後のクルーズに重宝

イギリスに住んでいる私は、今年9月までに2回クルーズすることができました。欧州はゆっくりと客船が運航再開しているのです。そこで感じたのは、英語力はますますこれから必要だな、ということ。

なぜなら外国船ではコロナ感染予防対策のため各社がペーパーレスになりデジタル化してきたからです。パソコン、タブレット、スマートフォンに登録することが求められ、それはほぼ英語なのです。

例を挙げてみましょう。たとえば乗船前には個人情報や健康状態などをオンラインで入力することが求められます。またコロナ検査陰性証明やワクチン接種証明も提出しなければなりません。

密を避けるため、全員参加の避難訓練を行わない船も増えているので各自で英語情報を消化する必要がありました。日本語対応があればよいのですが。

またレストランのメニューも、写真のようにデジタル化。テーブルに置かれているQRコードをスマホで読み取る形式も一般的になりました。従来の紙のメニューがよければウエイターに頼むというコミュニメーションがかかせません。

毎日少しでも英語を使う時間を作り、できるだけ力をキープしておきたいものです。自宅で字幕付きの映画を観たり、英語で一行日記や友人に英語メールを送ったり、クルーズの友人と電話で英会話するのも役に立つでしょう。

使えば錆びないもの。頭脳を刺激しますから、脳活にもなるでしょう。

執筆者 | 吉田 あやこ
クイーンエリザベス2世号と初代飛鳥元クルー、現職はクルーズアンバサダー。
クルーズバケーション社のコーディネーターを経て現職。英国在住27年。
クルーズガイド取材アシスタントなどを含め、世界の客船約100隻に32年の乗船経験あり。
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