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TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記
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クルーズと野生動物

2022.01.26
クルーズエッセイ

昨今は「おうち時間」が増えてペットを飼うのがずいぶん流行っているようですね。動物というのは見ているだけで癒さることがあります。クルーズも自然環境にやさしい動物探訪ツアーなどが人気です。

最も有名なのは極地すなわち南極と北極地方でしょう。そのほかガラパゴス諸島などへ珍しい動物を見に行けるのもクルーズならでは。寄港地に着いたら上陸して見に行くものがほとんどですが本船から観察できるホエールウオッチングなどもあります。

動物を見るにはどんな海域があって、どんな動物にあえる可能性があるのか、ご紹介しましょう。

南極と北極に住む動物たち

自然を探訪するクルーズとして人気急上昇なのが南極クルーズです。せっかく行ったのにペンギンを見ることができなかった、ということはありません。なぜなら個体数が何万羽、何十万羽と多いからです。

地球上には19種類のペンギンがいるといわれていますが、南極地方には約7種類がいます。寄港地や時期にもよりますが、数種類のペンギンを見ることができるでしょう。写真は大きな王様ペンギンです。

王様ペンギンのキス

ときには数万羽以上が営巣地に集まっていることも。鳴き声が大きく、排泄物の匂いもスゴイのですが、南極に来たんだなと感じられます。

ペンギンのほか数種類のアザラシやトウゾクカモメ、鯨、いるか、シャチなども南極クルーズで人気です。ゾーディアックというエンジン付きの強化ゴムボートに乗って行くミニクルーズで見られますが、ときには本船から観察できることも。

ホッキョクグマ

何がどこで見えるか、船内放送が入ります。放送が聞き取れなくても、大丈夫。デッキに出れば他の乗客が教えてくれるでしょう。特に鯨はタイミングが大事ですから、常にカメラを持参している人が多いですね。

南極クルーズへ行くのは北半球の冬ですが、北極地方では、どの客船でも夏がシーズンになります。北緯66度33分以北を北極圏といいますが、ここまで行きますと北極クマやヘラジカ、写真のようなパフィン(ニシツノメドリ)と遭遇するチャンスがあります。パンフレットに掲載されていますが、あくまで野生動物ですので確約はありません。

パフィン

この写真はアイスランドのグリムゼイ島で撮影しました。まるでピエロのように特徴ある顔ですね。多くの小魚を一度にくちばしにくわえるのが特技。巣で待っているヒナに与えるため、漁をして戻るところなのですが、巣へ直行すると場所が他の動物にバレてしまうことを恐れ「一時停止」しているそう。

またキョクアジサシのように屈強な渡り鳥にも出あいます。南極から北極圏まで、探検船と同じように季節によって移動するのですから凄いですね。鳩と同じくらいの大きさですが、白い羽が長くて美しくスリムな鳥です。夏は太陽が沈まない白夜なので、長い一日が楽しめるのが北極地方のクルーズです。

イグアナとコモドドラゴン

探検クルーズとして特殊なのはガラパゴス諸島のクルーズでしょう。この海域の環境と動植物を守るため、客船は現地のエクアドル船籍でなければなりません。シルバーシークルーズなどのラグジュアリー船から地元のカジュアル船まで種類はいろいろ。

絶滅に瀕する動物たちが多いため、それぞれの島に上陸したら専属のガイドが案内していきます。陸イグアナと海イグアナ、アメリカグンカンドリやゾウガメ、アシカ、ペンギン、アオアシカツオドリなどは、ガラパゴス特有種になります。

世界遺産に登録されているインドネシアのコモド島も、同様に専属ガイドなしではこの国立公園内を歩くことができません。この島で発見されて命名されたコモドドラゴンは、生きた化石ともいわれ絶滅危惧種のトップリストにあがっています。

この動物は肉食で、かつて人間も襲われたことがあります。日本のテレビ番組で取材もされたそうですが空腹時は獰猛なオオトカゲです。ガイドは万が一襲ってきた時のため、ドラゴンを傷つけずに牽制するY字型の長い棒をツアーに持参していました。これを顔に当てると動きが止まるとか。

コモドドラゴン

写真は木に登っている珍しい姿で、ドラゴンは幹の中にいる蟻を食べているそうです。コモド島には、オイローパなどハパグロイドクルーズの客船もアジアクルーズで寄港(投錨)します。

クルーズで出あえる動物たち

動物を見るためにクルーズを予約する場合もあれば、アラスカの寄港地でオプショナルツアーを申し込んで、お腹の上で貝を割っているラッコを見ることもできるでしょう。またアラスカでは白頭鷲も寄港地を歩いていて飛んでいるのを見かけます。

意外なところではパナマ運河クルーズです。パナマは熱帯雨林に囲まれており、ガツン湖に入る直前では大きなワニが船上から見えることがあります。また運河を通過するスピードが遅いため、カラフルな蝶や大きな鳥がデッキに「乗船」してくることも。

南米コロンビアなどの港では、地元の小さなサルや蛍光色のオウムなどが、港そばの無料ミニ動物園で飼育され見学できたこともあります。

そして盲導犬の乗船を許可する船も増えました。犬種はゴールデンリトリバーが多く客船という環境にはやく馴染み、人気者になってしまうようです。

船内にケンネル(犬舎)がある唯一の客船クイーンメリー2では大西洋横断の時に限り、犬や猫が乗れることになっています。盲導犬とは異なり、ケンネル区域の滞在です。飼い主でなくても、最上デッキへ行けばワンちゃんたちが散歩しているのを見ることができるでしょう。

執筆者 | 吉田あやこ
クイーンエリザベス2世号と初代飛鳥元クルー、現職はクルーズアンバサダー。
クルーズバケーション社のコーディネーターを経て現職。英国在住30年。
クルーズガイド取材アシスタントなどを含め、世界の客船約100隻に35年の乗船経験あり。
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