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TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記
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サブレストラン探訪

2022.02.02
クルーズエッセイ

どの客船にもメインダイニングなどとよばれるレストランがあります。中心となるレストランで、朝食からランチそしてディナーまで、ときにはアフタヌーンティーを出すところも。

そのほかバイキング形式で好きな物を選び、自由席で食事ができるブッフェもありますね。現在はコロナ感染予防のため利用には規制がありますが。

これらに加え、昨今は小さめのサブレストランを備える客船が増えました。お食事処のチョイスが広がっているのです。今回はサブレストランについてご紹介しましょう。

小型&大型船、リバー船で種類さまざま

サブレストランと書きましたが、実は別の名前で呼ばれることもしばしばです。スペシャリティ・レストラン、有料レストラン、オルタナティブ(代替)・レストランなどなど。名前は違いますが、第二、第三のレストランという意味になります。

ではどんな種類があるでしょうか。客船の大きさや、カジュアル船又は高級船によって異なります。リバークルーズ船は乗客定員が100人から200人と小さいのですが、最近グルメレストランとして、もうひとつ追加する船社が増加中です。

以下に人気があるレストランを挙げてみましょう。

  • ステーキハウス
  • イタリアン、ピザリア
  • フレンチ
  • 中華、タイ、インドなどのオリエンタル料理
  • 寿司バー、和食

 

広さは20~300席位で基本的に予約制です。気になる料金ですが、サービスチャージとして一人一律で約$30などを払うのが一般的。メニューに記載されているものは料金に含まれますが、高価なロブスターや熟成ビーフなどは追加料金になる場合もあります。

有料の例:ステーキハウス

ご紹介するのはノルウェージャン・エピック(15万5873トン、乗客定員4100人、ノルウェージャン・クルーズライン)のアルゼンチン風ステーキハウスです。なんと276席もあり、ガウチョ形式という焼きたてのアツアツをテーブルに運んでくれるもの。肉好きな欧米人にとても人気があります。

着席したテーブルに、赤と緑のカードが置かれています。緑のカードを出しておくと、奥のグリルから写真のような大串に刺さったお肉が次々と運ばれてくるのです。

ステーキハウス

写真はお店の看板商品アルゼンチンビーフで、その他ラム、ポーク、チキンなどもあります。さまざまな肉をたった一個だけもらうことも可能で、美味しい香りと味を無理なく楽しめます。お店もフードロスを防げ一石二鳥というわけですね。

コロナ禍前はブッフェ式のサラダバーがあり、何度でも取りに行くことができました。そして満腹になったら赤のカードに変えて、食事終了のサインを出すのです。数年前は約$30のチャージに加え、アルコールが別途料金としてかかりました。

基本は無料のラグジュアリー船

次はラグジュアリーな小型船の例です。今年7月に探検船クリスタル・エンデバー(2万トン、乗客定員200人、クリスタルクルーズ)に乗りました。

お刺身

写真は和食処「ウミウマ」のお刺身です。はまち、ボタンエビ、ウナギが私のチョイス。まるでお寿司屋さんのようにお寿司も一貫から頼め、和牛ビーフの6オンス(約170g)や、天ぷら、お蕎麦、野菜カレーなどもありました。

大根のツマや大葉など、添えられた野菜もまるで日本と同じような繊細さですね。というのも監修は世界的に有名なシェフNOBUこと松久信幸氏。この時の料理人2人はニューヨーク店で修行された日本人の方々だったのです。ご飯も美味しいし、お味噌汁も出汁から丁寧にとっているとのこと。

ウミウマ

クリスタルクルーズ社の姉妹船シンフォニー号やセレニティ号と同じく、この和食店は全乗客1回のみ無料です。本船では要予約のテーブル席が30席、予約不要のカウンター席は8席でしたが、コロナ禍のクルーズだったので客数は半数になっていました。

海外クルーズで嬉しいのは、和食がいただける事。「ウミウマ」があるため本船ではメインダイニングで朝の和定食が楽しめました。鮭か銀鱈の焼き魚、卵焼きと蒸し野菜、ご飯と香の物、味噌汁という豪華さ。もちろん、毎日こちらは無料です。

新しい船会社ヴァージン・ボヤージの試み

レコードや航空会社でしられる巨大企業ヴァージングループは今年やっと念願のクルーズ事業に参入しました。その第一船スカーレット・レディ(11万トン、乗客定員2770人)が2020年1月、英国ドーバー港に初入港。一泊二日のお披露目乗船があった時、他社にはない斬新さを感じました。そのひとつが食に関する当社のコンセプトです。

メインダイニングやブッフェはなく、代わりに20か所以上の小さなお食事処が用意されていました。スペシャリティ・レストランはありませんが、あえていえば全てがスペシャルなレストランともいえるでしょう。

焼き肉店

豚骨ラーメンやイタリアンパスタを出すヌードル・バーをはじめ、バーガーショップ、植物由来の食品を出すビーガンカフェ、そして写真のような韓国風の焼き肉レストランです。本格的な鉄板や空調も装備されていました。

基本的に食事全般は無料で高級食材のみ追加料金です。乗客は注文されてから調理される、健康的な料理を楽しむことができるというシステム。さらに半調理の「つくりおき」やブッフェ陳列をしないため、フードロスが減り環境保護に役立つようですね。

執筆者 | 吉田あやこ
クイーンエリザベス2世号と初代飛鳥元クルー、現職はクルーズアンバサダー。
クルーズバケーション社のコーディネーターを経て現職。英国在住30年。
クルーズガイド取材アシスタントなどを含め、世界の客船約100隻に35年の乗船経験あり。
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