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TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記
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客室選び、どんなところが気になりますか?

2022.09.07
クルーズエッセイ

15世紀に建ったアパートの広さは……

私がイタリアに来て、ひと月半が経ちました。学校には4週間通ったくらいですが、まだ毎日授業ではドキドキしっぱなしです。

やっと地図を見ずに学校と家、少し近所をウロウロできるようになったくらいです。住む場所はビザの申請をするために、早めに決めないといけなかったので、とりあえず2カ月ずつ、3カ所のアパートを日本で予約しました。本来ならば1カ所がよいのですが、住んでみないと気に入るかどうか分からないので、あえて2カ月ごとにしてしまいました。(エレベーターがないところがほとんどなので、引っ越しはそれなりに大変です)

ビザの関係で出国が半月遅れたので、今住んでいる場所は、週末に引っ越しです。今住んでいるアパートは15平米メートルほどの小さなところ。家主さんもイタリア人の友人も「大丈夫?」と心配してくれましたが、旧市街地全体が世界遺産の街で、15世紀の建物に住めるのですから、私にとっては貴重な体験です(ただ、家賃はそれなりに高くて、学生の街でもあるボローニャでは、家賃の高さが問題になっているほどです)。

初めに、約15平米メートルと聞いた時、仕事柄、「ああ、客船のシンプルな客室くらいの広さかな」と思いました

私の最初のアパート。右奥に小さなキッチンと冷蔵庫、IHコンロ(換気扇も)があります。ベッドは手前のもので、使わない時はソファーにできます 撮影:藤原暢子

実際に着くとまさに客室くらいの広さです。ただ生活しないといけないので、小さな台所(シンクとIHコンロ、冷蔵庫)が付いています。そして、バスルームにはシャワーとトイレ、洗面台。その下に小さな洗濯機があります。

ついでにバスルームのシャワーと洗面台。下の洗濯機は幅20cmくらい(!)。夏場は乾燥しているので、シャワーブースに引っ掛ける物干しに干します 撮影:藤原暢子

客室選びで譲れないポイントは?!

ところで、みなさんは客室選びの時に、「これだけは譲れない」と思うことは何でしょうか。まずは内側客室(インサイド)、外側客室の選択があります。最近は内側客室で窓がなくても、外の景色や楽しい画像が映し出される大きなモニターが付いている内側客船もありもします。予算的に間を取って、“バルコニーはないけれど、窓付き客室”という選択もあります。

「大型客船なら、寄港地や船上の施設で好きなだけ過ごして、客室は寝に帰るだけという方は内側客室でも大丈夫でしょう。ただ、1日の海や空の色の移り変わりを独占して満喫するなら、バルコニー付きがお勧めです」というアドバイスをよく耳にします。その時の予算や行き先にもよりますが、私もそう思います。

ただ、私は夜型なので、早起きが苦手。朝はできるだけ長く寝ていたいので、朝の寄港地ツアーを申し込んだ時は、ルームサービスを頼んで、朝食に行く時間を節約することが多くあります(ルームサービスの方のベルやノックで起きることも多々あり)。そんな時はやはりバルコニーや広めのリビングスペースで朝食を食べたいので、バルコニー付きにするかどうか、よく悩みます。

寄港地ツアーがない日でも、ゆったりとバルコニーで朝食を食べるのは、最高の贅沢だと思います。夜も自分のバルコニーで星を見るのはとてもロマンがあります。こだわらないといいながら、やっぱりバルコニーはある方がいいですね(笑)。

バスルームの仕様で快適性も違う

次に考えるのは、バスタブ付きかどうかです。1週間くらいで暖かい場所へのクルーズであれば、シャワーだけでも大丈夫ですが、ちょっと長めのクルーズやゴールデンウィークの地中海やバルト海はまだ少しひんやりするので、バスタブがある客室に惹かれます。

外国船では、高級客船やスイートルーム以外はシャワーのみのバスルームがほとんどです。ただ、同じ船に日本人が乗っていると、「プールの右側のジャグジーは温度が高めで、夜も使えるのでお風呂代わりになるよ」とか、「ちょっと高いけど、スパが毎日使えるパスを買って、お風呂代わりにちょうどいいわよ」など、“お風呂代替情報”を教えてもらえることもあります。日本人のお風呂好きがよくわかりますね。

そういえば、先日イタリア人の友人とお互いの国のお風呂文化について話しました。イタリアではローマ時代に公共浴場や屋外温泉の「テルメ」があり、社交や養生、リラックスに使われていました。漫画や映画で有名になった、「テルマエ・ロマエ」でご存知の方も多いかもしれません。しかし、その後、キリスト教の教えなどにより、公共の場所で裸になったり、快楽を求めることが禁止され、“風呂文化”はなくなってしまいます。他にもいろいろな理由で、体を洗うことが少なくなった時代が続きます。

現在はもちろんほとんどの家にシャワーがありますが、夜遅くまで食事やワインを楽しむイタリア人は、夕食前に汗を流すか、朝、シャワーを浴びて1日を始める人が多いようです(話はそれてすみません)。

慌ただしい朝にありがたいダブル・シンク

バスルームでいうと、洗面台が2つ付いた「ダブル・シンク」は、高級船やスイート客室にありますが、同室者がいる場合は朝の慌ただしい準備の時に気を使わずにすむので、女性はとくに気が楽だと思います。

高級客船でお目にかかれる(笑)、ゆったりとしたバス付き、洗面台も2つあるダブルシンク 撮影:藤原暢子

さらに私が「これはいい!」と思ったのが、シャワールームと、トイレが完全に分かれている客室。フランス客船会社、「ポナン」は標準的な客室でも、シャワールーム(と洗面台)とトイレの場所が別々です。長めにシャワーや洗面台を使っても、同室の人はトイレが使えるので、お互い(?)焦らずにすみますね。

バスルームには洗面台とシャワーブース、トイレが一緒のものが多いですが、ポナンはトイレ別室が標準仕様でうれしい 撮影:藤原暢子

アメニティー少しずつ変化中?!

ラグジュアリーな客船やスイートルームでは、シャンプーやリンス、石鹸などを、ブルガリやフェラガモなど、ブランドのものを提供してくれていますが、近年は環境に優しい素材を使ったものや、プラスティックゴミが出ないように、詰替式のものも増えてきたように思います(リクエストすれば、希望のものを持ってきてくれると思いますが)。

日本のそれなりのホテルでも、環境を考えて、「歯ブラシはご自分のものをお持ちください」というホテルが出てきました(欧米のホテルや客船ではもともと歯ブラシセットはありません)。

1泊で2回くらい使って、すべて捨ててしまう簡易の歯ブラシセットがあまり好きでなく、いつも持ち歩いている歯ブラシセットを使っていた私としては、これはよい方向性だと思います。

いろいろなバスルームまわりのことを考えると、日本の客船は自室のバスタブやシャワー以外に大きな浴室(展望付き)があったり、トイレもウォシュレットが標準仕様だったりと、日本人の生活習慣に寄り添った船で、そのありがたみも感じますね。

1人で使うか、誰と一緒かで変わってくる客室のポイント

最近では一人用客室が増えてきたので、一人旅が好きな方や一緒に行く人と都合が合わない方には嬉しいですね。ただ、客室は多くの場合、2名1室で利用するので、やはり夫婦や友人、家族などと一緒に客室を利用することが多いと思います。

一般的な客室のサイズはそれこそ、14〜20平米メートル(スイートなど以外)くらいなので、一緒に住んでいる家族でもお互いにいつもより少し気を使って、快適に過ごしたいものです。

私が気をつけるのは、夜、お手洗いに行く人がバスルーム近くのベッドを使う、起きる時間が違うなら、ソファーや窓(またはバルコニー)に近いベッドには早く起きる人が寝るなどです。

それなりに気を使う相手(先輩後輩など)と一緒の時は、例えば高級客船であれば、広めのウォーキングクローゼットがあるので、「着替え部屋」になって便利だったこともありました。

ウォーキングクローゼットがあるのはスイートや高級客船ですが、客室も衣服が散乱したりしない上、その日着る服を選びながら更衣室としても使えます 撮影:藤原暢子

また別行動をする時などは行く場所や戻る時間などを伝えるようにしています。最近は客船のアプリを携帯電話にダウンロードして、電波が届かない海上でも、船上のシステムを使ってメッセージを送ることもできるので、そんなツールを利用してもいいですね。

客室サイズのアパートの快適性は?

話は最初に戻りますが、皆が心配してくれた、私の15平米メートルの小さなイタリアのアパートですが、船の客室に慣れた私には、まったく違和感がありません。客室があまり広いと、あちこちに荷物を置いてしまう私は、下船前日に荷物を詰める時に入れ忘れることが多く、実はほどよい狭さが好きなのですが、今のアパートも同じです。

ベッドもマットレスがよく、クルーズの前後泊などでいろんなホテルで眠ることに慣れている私は睡眠も十分に取れています。引越し前のパッキングもクルーズ同様、手早く終わるといいなと思っています(こればかりはクルーズでもなかなか慣れません)。

執筆者 | 藤原 暢子
長崎生まれで、父は元船医、姪は客船元乗組員という海のDNAを持つ一家。1998年に英国の客船で横浜から英国まで世界半周をし、改めて船旅の魅力に開眼。フリーの編集者からクルーズ取材、撮影、執筆の仕事を徐々に増やす。2004〜2010年、2017〜2019年と約10年間、(株)海事プレス社の客船情報誌『CRUISE』の編集長を務めつつ、さまざまな媒体で国内外のクルーズを紹介(現在は同誌プロデューサー、クルーズ・ジャーナリスト)。25年間で約120隻の客船で80カ国をめぐる。仕事以外の休暇もついクルーズへ。宝物は今まで船上や寄港地で出会った人々。
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