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TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記
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世界一周クルーズ 6の3

2022.09.14
クルーズエッセイ

世界一周クルーズが再び話題になり予約も好調だそうです。洋上ホテルといわれる客船で数か月にもなる長旅。たとえ乗船しなくても気になりますね。

最近よく質問を受けます。「実際はどうなの?」ガイド本やネットには情報がたくさん出ていますが求められるのは「活きた声」でしょう。ありがたいことに私は英国船6隻で計8回、世界一周をさせて頂きました。区間乗船を入れると10回を超えます。クルー又はコーディネーターという仕事だったので日本人のお客様から多くのご質問を受けてきました。

この体験をこれから6回でシェアしていきたいと思います。第三回目は「私のプロジェクト」です。

世界一周クルーズという言葉には人を酔わせる?力があるようです。大航海でしたい事、見たいものを考えるだけでワクワクしてきますね。たとえ予約をしなくても、気分はアップしていくもの。今回は自分だけのプロジェクトを考えてみましょう。

知的文化的な目標づくり

ライブラリーQE
クルーズで読書三昧も 撮影:吉田あやこ

多くの方が世界一周クルーズで「やりたいこと」のリストに挙げるものがここに分類されます。以下はその例です。

  • 読書(持参する、ライブラリー利用、途中で購入)
  • 英会話(あれば船内レッスン、乗客と話して練習)
  • デジタル機器を学ぶ(スマホやパソコン教室等)
  • 乗船記を書き出版を目指す
  • 一行日記をつける
  • コンテストに出品する写真を撮る
  • SNSやブログ・デビュー(船上から発信)

 

クルーズ期間が長くなるので客船によっては生涯教育のように文化的なレクチャーや講座も作られるようになりました。語学を学ぶプロジェクトもそのひとつで英語やフランス語、スペイン語、ドイツ語等をプロの教師やクルーが教えてくれます。

かつては乗船記を残す方が多かったのですが昨今は直ぐに反応があるブログやインスタグラム投稿に人気が集まっているようですね。どちらにしろ船旅の記録になりますし、毎日少しでも机に向かうのはお奨めです。そのほか、編み物やパッチワークなどの手芸各種、写生、絵手紙等も好きな方はクルーズ中に毎日続けることが楽しみになるでしょう。

アクティビティや運動系

合唱サークル
合唱サークルがある時も 撮影:吉田あやこ

写真は、クイーンエリザベス号で結成された合唱サークルです。クルーズの第一区間が終了する前に全員が集合し記念撮影をされました。翌日最終下船する方がいたからです。これは船側のイベントではなく乗客有志が始めたサークルでした。リーダーは高校の音楽教師だったと記憶しています。航海日にピアノの近くに集まり、よく練習されていました。

白のシャツ、黒のボトムを着て、ミニコンサートを行ったことも。同じ趣味をもつ方と体験を共有できるなんて、素晴らしいですよね。多くの客船で掲示板や船内新聞に同好会情報を見つけることができるでしょう。

以下に代表的な船内イベントなどを挙げてみます。

  • 社交ダンス、ヨガ、ピラティスの教室(一部有料)
  • カードゲーム教室(ブリッジやポーカーなど)
  • 水彩画教室(画材は有料)
  • 講演やレクチャー各種
  • ワインやウイスキーの試飲会(ほぼ有料)
  • ジムのサイクリング教室
  • 甲板歩き、ジョギング
  • 水中エアロビクス
  • 毎日一万歩をめざす

 

イベント参加は興味があるものに限られますが、運動となると日課のように続ける方がほとんどです。朝の甲板歩きはその定番ですね。もし船内のジムに無料で借りられるウオーキングポールがあれば是非使ってみましょう。ノルディック・ウオーキングは二の腕も使うのでとても良い運動になります。気に入れば下船後に買ってもよいでしょう。

定期的に屋外で運動したり、室内で何か一つ教室ものに参加するようにすれば、しぜんに友人が増えます。テーブルメートの他にも話相手が出来るのは、嬉しいと思いませんか。

寄港地でしたいことリスト

テディベアと船旅
テディと記念撮影 撮影:吉田あやこ

意外と一人旅の方が多いのも世界一周の特徴です。写真の男性もそのお一人でした。いや正確にいえばお一人様プラスですね。どの港でも、テディベアと三脚持参で上陸されていました。まだ自撮り棒など無かった時代です。

ある時、私は見かねて声をかけてみました。
「ご一緒にお撮りしましょうか。」

すると男性はニッコリされ、こう仰ったのです。

「いえ、このコだけ旅の記念に残したいんですよ。」

なるほど。皆さん、それぞれ「プロジェクト」があるのですね。人と比べる必要はありません。自分が何を成し遂げたいか。じっくり時間をかけて追及しましょう。寄港地でこんな目標を作る方もいます。

  • 全港から葉書一枚を投函(メール全盛時代ですが)
  • 有名ツアーに参加(自力では困難なピラミッド等)
  • 自由行動ができる港では市内散策
  • 海外在住者と会う(親戚や友人知人など)
  • 地元の有名レストランや日本食店へ行く
  • 外国船の日本寄港では不要荷物を宅配する

 

以上、本編では小さな例を挙げてみました。究極的には「何も計画しない」という方法もありますね。非日常を味わうには、世界一周クルーズは最適かもしれません。

執筆者 | 吉田 あやこ
クイーンエリザベス2世号と初代飛鳥元クルー、現職はクルーズアンバサダー。
クルーズバケーション社のコーディネーターを経て現職。英国在住28年。
クルーズガイド取材アシスタントなどを含め、世界の客船約100隻に33年の乗船経験あり。
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