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TRAVEL NOTES
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コロナ後の海外クルーズ 6の2「客室を選ぶ」

2023.04.19
クルーズエッセイ

2020年1月、東南アジアのクルーズを終えてシンガポールの空港に到着した時でした。真冬でも温暖なエリアなので通常ゆったりした雰囲気なのにこの時は違っていたのです。アジア系の乗客はほぼ全員がマスクを着用。空港職員に聞いたら「悪質なインフルエンザが流行り出したらしい」とのこと。これが新型コロナの始まりでした。

英国に住む私は2020年から2022年の末まで、合計7隻の客船に乗る機会に恵まれました。陸路で英国から乗船したり、航空機を利用しフライ&クルーズも。世界中でコロナ規制がどんどん緩和されてきて嬉しい限りです。2023年春には外国船による日本発着クルーズも再開が決まりましたね。しかし、当分は要注意の状況が続くでしょう。再開クルーズに役立つ情報を合計6回でお届けしたいと思います。第二回目のテーマは「客室を選ぶ」です。

客室には3種類がある

典型的なバルコニー付き客室
典型的なバルコニー付き客室 撮影:吉田あやこ

コロナ禍で変わったことに客室選びがあると思います。もし予算に余裕があれば日本人は浴槽があるバスタブ付きを選ぶ人が多いでしょう。しかし現在はバスタブよりもバルコニー付き客室の人気が上昇しているようです。好きな時に換気ができ、外にも出られますから「より安心」と考える人が多いはず。

しかしながらラグジュアリーな客船ならば「全室バルコニー付き」も考えられますが、全ての客船にバルコニーがあるわけではありません。どんな種類の客室があるでしょうか。再確認してみましょう。

  • バルコニー付き(海側、プロムナード側)
  • 外側アウトサイド(丸窓、四角窓)
  • 内側インサイド

 

大別しますと、以上の3種類になります。換気が出来るか否か、という観点から考えますと2種類に。

すなわち、バルコニーの有無です。朝食用テーブルや大きなジェットバスがあるような大きなスイート室から、ほんの数歩だけ外に出られるバルコニー等そのサイズはさまざま。また昨今の大型新造船では新しいタイプのバルコニー客室も注目されています。

進化しているバルコニー付き客室

プロムナード側にバルコニー
プロムナード側にバルコニー 撮影:吉田あやこ

バルコニー付きの客室と言えば、海に面しているという認識が通常あったと思います。ところが今は写真のように、船内の大きなプロムナードデッキ側にバルコニーを作る客船が増えてきたのです。船尾ならば、少し海も見えますね。

これはMSCワールドヨーロッパ(約22万トン、乗客定員6762人)という新造船で、2023年に日本発着クルーズをするMSCベリッシマの姉妹船になります。昨年カタールで開催されたサッカーのワールドカップでホテルシップとなりました。

これは「プロムナード・ビュー」という客室で、室内16平米+バルコニー5平米の広さです。海側よりもやや低額になるでしょう。反対側の客室から見えてしまう点やプロムナードでイベントがある時は音楽などが気になるかもしれません。しかし魅力的な客室だと思いませんか。

また最近ひとつ気がついたことがあります。それは新しい大型船のバルコニー客室にシャワーのみが増えていること。バスタブ付きはかなり上級な客室のみになってきました。

一例として、前述のMSCワールドヨーロッパには上級客室「ヨットクラブ」がありバトラー付き、専用レストランではドリンク込み、チップやWiFiなど全込ですが、シャワーのみの客室が多かったのです。バルコニーには小さなテーブルとイス2脚があり、新鮮な外気と海側の景観が楽しめる客室になっていましたね。コロナ後のクルーズはやはりバルコニーが好まれるのも理解できます。

内側の客室でも

一般的なインサイド客室
一般的なインサイド客室 撮影:吉田あやこ

では、写真のようにバルコニーも窓もない内側の客室はNGでしょうか。いいえ、決してそんなことはありません。ご存じのように新型コロナで客船上での感染が世界中のニュースになってしまいました。

そのため各船社は船内の空調設備を見直し、必要があれば改装や最新の設備を導入してクルーズを再開させているからです。ときおり世界各地で乗船客の感染がニュースになっていますが、ワクチン効果で大きな問題にはなっていません。どんな客室を選択しても、今まで通りマスク着用など予防を怠りなくしてクルーズすることが大切でしょう。

最後にある英国人のエピソードをご紹介します。

昨夏その知人夫婦は、英南部サザンプトンから北欧クルーズに出かけました。年金暮らしで内側客室をチョイス。ところが乗船後に夫人がコロナの症状を発し、陽性が確認されてしまったのです。

すぐに夫婦は隔離用の客室へ移動となりました。現在どの客船でも予備の客室を確保していますね。それは殆どバルコニー付きなのです!結果として、この夫婦は「アップグレード」されて、一週間以上バルコニーから北欧の景色を堪能できたとのこと。「食事がルームサービスだったのが残念だったわ」と、こぼされていましたが。

執筆者 | 吉田あやこ
クイーンエリザベス2世号と初代飛鳥元クルー、現職はクルーズアンバサダー。
クルーズバケーション社のコーディネーターを経て現職。英国在住30年。
クルーズガイド取材アシスタントなどを含め、世界の客船約100隻に35年の乗船経験あり。
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