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TRAVEL NOTES
クルーズ旅行記
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バイキング・クルーズ その2

2024.04.24
クルーズエッセイ

2024年秋から「バイキングエデン」(約4万8千トン、乗客定員930人)の日本発着クルーズが始まります。バイキングという名前が示すように北欧らしい雰囲気で日本人乗客を楽しませてくれることでしょう。

姉妹船は合計12隻。2015年に就航した第一船から私はその3隻に乗船する機会がありました。印象的だったのは「ヘルシーな船旅」が出来たことです。具体的にご説明しましょう。

コロナ再開後の検査ケア

キャプション:毎日届いた検査キット 撮影:吉田あやこ

2022年5月バイキングマーズの乗船時はまだ「コロナの陰性証明」が必要な時期でした。当時は空港でも客船でも乗る前はチェックがあったのです。ワクチンを何度接種しても乗船後に発症したという報告もありましたね。乗客もクルーもマスク必須で注意を怠らなかったのです。

ちょうどこの時期に、当社は各船にコロナ専用の検査室を設置し業界でニュースになりました。乗客は毎朝、指定の試験管に唾液を採取して提出するのが義務づけられていたのです。(写真)朝食に行く時にトレイに置いておけば客室係が引き取りに来て検査に出されました。陰性なら連絡はなく、陽性の場合のみ通知するとのこと。運よく、クルーズ中に陽性者は出ず、クルーズを楽しむことが出来ました。

検査は簡単そうですが、毎朝ですと苦痛に感じたことも事実です。朝起きてから水を飲む前に唾液を集めるのは至難の業でした。起床時は喉がカラカラになりますので。しかしながらこの検査で、乗客も乗組員も完全に守られている、と感じました。当社が健康的な環境づくりに時間や経費を投資しているのがよく分かったのです。

北欧式のサウナ三昧

キャプション:プールとスパ施設 撮影:吉田あやこ

いま日本でも流行っている「サ活」とはサウナで寛いで、健康増進に役立てようという事ですよね。

私も大好きで英国の自宅にいる時はスポーツクラブへ行き毎日サウナを利用しています。ところが客船では有料で時間制限があったり、無料であっても広さが今ひとつだったりすることがしばしば。しかし当社の「ノルディック・スパ」は理想的なサウナで初めて行った時は思わず歓喜してしまいました。特徴を挙げてみましょう。

  • 無料で毎日10~20時オープン
  • 流れる温水プール、ジャグジー、岩盤浴
  • 氷の洞窟(アイスルーム)
  • スチームサウナ(男女共有)
  • ドライサウナ、水風呂(男女別)

 

写真のプールは小さく見えますが、ボタンを押すと水流が起こるので流れに反して泳げば、かなりの運動になります。疲れたら、横にあるジャグジーに入ったり、後ろにある岩盤浴チェアでリラックス。

スチームサウナはミスト式で、横になれるベンチが気に入りました。我慢できないほど熱くなったら、今度は冷凍庫のようなアイスルームに入り体を冷却。腕や足に雪のような氷をこすりつけると良いとか。

さすが本場の北欧式と思ったのは男女に分かれたドライサウナの施設です。木の香りが麗しいサウナで汗をたっぷりかいたら、よく冷えている水風呂へ。この温&冷を繰り返すと体じゅうの血管ストレッチになり、体もポカポカになるといわれています。

女性の着替え室でもあるため、欧米人はお風呂のように水着なしで入る方もいました。終日航海日の午後などは混むこともありますが、入港日は早めに帰船すればガラガラなので堪能できます。客室からアトリウムなどの公室を通過せずに移動する経路を選べばバスローブで行く事も可能。本格的なサウナ体験ができるクルーズはとても健康的だと思います。

豊富なヘルシーフード

キャプション:朝食にノルウェーワッフル 撮影:吉田あやこ

食べ物の話を始める前に、ワインやビールなども本船では「ヘルシー」に楽しめる、とお伝えしておきましょう。なぜなら、昼食とディナー時のみ無料だからです。オールインクルーシブとのことですが午前11時にバーでワインを頼んだり、ショーの後にナイトキャップを注文すれば有料なのでチャージされます。よって飲み過ぎを避けられるというわけです。ドリンクの全てが料金込みですと、ついつい注文してしまいがちですから。健康面から考えるとこのシステムは良いと思えるので、私は好きです。

さてノルウェーの朝食で人気のワッフルを写真に掲載しました。薄くハート型に焼く専用のグリル器で、一枚ずつ丁寧に焼いたもの。場所は7デッキの船首にある軽食カフェ「マンセン」です。北欧では上にベリー類をのせたり、甘じょっぱい茶色のチーズなどを添えて食べるのが定番になっています。

特筆したいのは常にブルーベリーを在庫していること。目に良いと言われ日本でも人気ですが高価なフルーツですから船内で毎日食べられたら幸せです。調べてみたところ、バイキングクルーズでは全ての客船でどの海域でも通年ブルーベリーを提供できるよう努力している、とのことでした。確かに朝や昼に、リバー船でもカフェや夜食ブッフェで出ていたのを思い出します。

そして北欧船らしくシーフードは新鮮ですし種類も豊富。サーモン、サバ、ニシン、マス、オヒョウ、大小さまざまな海老、ホタテ等が、燻製や酢漬け、グリルなどで出されていました。日本発着クルーズなら地元での搬入もあるでしょう。きっと健康的なチョイスだと容易に推察できます。 

5万トン以下で乗客数も千人以下という中型船。旅慣れた大人がゆったり過ごすのにぴったりです。北欧らしい雰囲気とヘルシーなクルーズでこれからも評判になっていくことでしょう。

執筆者 | 吉田あやこ
クイーンエリザベス2世号と初代飛鳥元クルー、現職はクルーズアンバサダー。
クルーズバケーション社のコーディネーターを経て現職。英国在住30年。
クルーズガイド取材アシスタントなどを含め、世界の客船約100隻に35年の乗船経験あり。
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